トキイロコンドルは、ほかのコンドルと同様に腐肉食性動物である。この種の大型の鳥は気流に乗って滑空することで体力を温存しながら、眼下の森林やサバンナに動物の死骸がないかと探している。彼らが腐敗の進んだ死骸を処理することで病気の流行が食い止められていて、生態系の中で重要な役割を果たしているのだ。
トキイロコンドルの色鮮やかな外観は、コンドルの仲間の中でもよく目立つ。白を基調として、尾羽と風切羽(かざきりばね)は黒い。色とりどりの頭を持っている。全体の明るい色合いとは対照的に、トキイロコンドルの頭と首には羽毛がない。細菌を含んだ動物の死骸が羽毛に付着すると、腐敗して病気を広める可能性があるからだ。このようにしてトキイロコンドルは清潔を保っている。
トキイロコンドルは大きな体を持ち、硬い死骸を引き裂くのに適したかぎ形の強力なクチバシを備えている。そのためほかのコンドルがありつけないようなエサを手に入れることもできる。また彼らがやってくると、死骸に群がる小さな鳥は逃げていくことが多い。
トキイロコンドルは地上に巣を作る。メスは1回に1つの卵を産み、オスと交代で温める。ヒナの世話もつがいで行う。エサは胃に入れて持ち帰り、吐き出してヒナに与える。
トキイロコンドルは、北はメキシコから南はアルゼンチンまで分布している。英語名の「King Vulture」の由来は、マヤの伝説の中でこの鳥が人間と神との間でメッセージを運ぶ「王」であったからだという説がある。