ミノカサゴは、全身で「触るな!」と訴えているようなものだ。背ビレに並んだ18本のとげから出される毒液は、自己防御のために備わっている。魚やエビなどの獲物を捕食するときは、擬態と素早い反射神経を発揮する。人間がミノカサゴに刺されると激痛を伴い、吐き気や呼吸困難に陥るが、命にかかわることはほとんどない。
もともとはインド洋の暗礁や岩間などに生息していたが、いまでは世界中の暖海に生息域を広げている。平均体長は約30センチだが、40センチにまで成長することもある。
地域によっては食用として人気があるが、ほとんどの場合は水族館の展示用として珍重されている。個体数は安定しており、分布も広がっている。しかしアメリカでは一部に、この非原産種の広がりが人間と環境にとって危険だとの懸念がある。