ケープ・ハンティング・ドッグあるいはペインティッド・ドックとも呼ばれるリカオンは、サハラ砂漠以南のアフリカの開けた平原および疎林地帯に生息している。足の長いリカオンは、5本の指を持つほかのイヌ科の動物と異なり、1本の足に指が4本しかない。ラテン語名の意味は「色を塗ったオオカミ」で、赤や黒、茶色、白、黄色のまだら模様が特徴である。それぞれが独自の模様を持つが、大きな丸い耳は各個体に共通している。
リカオンは、ほとんどがつがいで構成される群れで暮らしている。群れのメスは、2〜20匹以上の子の世話をする。非常に社会性が強く、群れは食物を共有し、弱ったり病気になったりした仲間を助けることでも知られている。仲間に触れたり、動作や声によってコミュニケーションを取る。
6〜20匹以上の群れが協力して狩りを行う。 絶滅危惧種となる前は、さらに大きな群れを見かけることも多かった。通常は草食動物を襲うが、ヌーなどの大型の動物でも、特に病気や傷付いて弱っている場合などは獲物とすることがある。また、齧歯(げっし)動物や鳥でエサ不足を補うこともある。 人間の居住地域の拡大により、大きな被害はめったにないが家畜を襲うことがあり、それを恐れる農民によって捕殺されることもある。リカオンはアフリカにおける生息地の減少により絶滅の危機にさらされている。また、家畜の病気にも感染しやすい。