ハンドウイルカは知能の高いことで知られており、多くの水族館のショーでカリスマ的な人気を誇っている。カーブを描く口元は永遠の微笑のように友好的で愛らしい。訓練により複雑な技を演じることができるのも人気の理由だ。
この優雅な泳ぎ手は、海では時速30キロで泳ぐことができる。呼吸のために1分間に2回ないしは3回水面に浮上する。群れで移動し、キーキー、ヒューヒューといった複雑な組み合わせの音を発してコミュニケーションを取る。また、傷ついた仲間を群れで救出し、水面まで浮上させることもある。
ハンドウイルカは反響定位をうまく使って獲物を追跡する。彼らは1秒間に1000回ものクリック音を発する。その音は水面下を進み、獲物に到達すると発信元のイルカまで跳ね返り、その位置や大きさ、形状などを伝える役目を果たす。主なエサは海底付近に生息する魚だが、エビやイカなども食べる。この賢い生物は、残り物にありつこうとして漁船の後を追うこともある。
ハンドウイルカは、熱帯の海や世界中の暖かい海に生息する。かつては肉と、ランプや料理に使う油を目的として乱獲されたが、現在ではイルカ漁は制限されている。しかし、マグロと同様、商業漁業によって絶滅の危機にさらされており、網などの漁具に絡まって命を落とすこともある。
ハンドウイルカを含めたすべてのイルカは、ネズミイルカ科に属している。ネズミイルカという名前は、シャチやシロイルカなどを含む大きなグループの総称だが、一部の人々はこのネズミイルカの名前をほかの種に対しても使用している。