チーターは世界最速のスピードで走ることができる哺乳類だ。およそ3秒で時速0キロから96キロに加速できるため、自動車でさえ置き去りにされてしまうほどだ。獲物を追いかける際には、敏捷な動作を高速で行うことができ、急激な方向転換にも対応できる。
チーターは、鋭い視覚でノウサギやカモシカなどの存在を察知してから、トップスピードに乗る。狩りは日中に行われるが、その息を潜めた動きと、丈の高い草むらの中で保護色となる特徴的な模様のおかげでうまく狩りを行うことができる。絶妙なタイミングで茂みから飛び出し、獲物を仕留める。狩りは1分ほどで終わるが、これは凄まじいエネルギーの消耗となる。狩りに成功したときは、ほかの動物に横取りされないように、獲物を目立たない場所に引きずっていく。水分補給は3〜4日おきに1回で十分だ。
メスは通常は3頭の子を産み、1年半〜2年間ほど共に暮らす。子どもたちは産まれてから1年ほどの間に狩りの技術を学び、お互いにじゃれ合いながら練習をする。オスは単独もしくは兄弟と小さな群れを作って行動する。
野生のチーターのほとんどがアフリカの東または西南のサバンナに生息している。現在生存しているチーターは1万2000 頭にすぎない。彼らの好む広大な草原の開拓が進むにつれ、その生存も危うくなっているのだ。