ホッキョクグマは北極を歩き回り、その沿岸海域で泳ぐ。 とても泳ぎがうまく、大きな前足には小さな水かきが付いていて、この足をパドルのように使う。陸地から数百キロメートルの沖合を泳いでいるのを目撃されているが、おそらくその距離のほとんどを氷床に乗って移動したのであろう。
彼らは地球上で最も寒い環境に生きる動物の一種であり、保温効果のある厚い体毛で守られ、その下には脂肪の保温層を持つ。足裏にも毛が生えており、冷たい地面から足が守られ、氷上でもふんばりがきく。真っ白な毛色は雪と氷ばかりの周囲に溶け込む擬態となっているが、体毛の下の皮膚は黒く、太陽熱をより多く吸収できる。
この強靭な肉食獣の主食はアザラシだ。この獲物を求めて、ホッキョクグマは頻繁に移動し、アザラシが呼吸のために水面に現れそうな場所で氷を割り、氷の端や呼吸穴のそばで待ち構える。クジラの死体に出会うような幸運にめぐり合うと、それを丸ごと食べてしまうこともある。彼らは北極の支配者であり、天敵はいない。
メスは雪中に深い穴を掘り巣穴とする。保温効果のある巣穴が北極の厳しい自然から体を守ってくれる。冬に出産し、通常2頭の子どもを産む。子どもは28カ月を母親と過ごし、極北で生き残る術を学ぶのである。メスは子を必死で守るが、単独行動をとるオスから助けてもらうことはない。実際、オスは子グマを殺してしまうことさえある。
ホッキョクグマは魅力的な動物だ。しかし、往々にして人間を恐れない強力な捕食動物であることから、危険な存在となることもある。人間の居住地周辺では、残飯の味を覚えることがあり、その結果、ホッキョクグマと人間との危険な接触が起こっている。