アカメアマガエルの体は緑色。木の葉の上にいると姿が目立たない。エサにする虫も、アカメアマガエルを食べる天敵(てんてき)も気づかない。夜の間に行動し、昼間は休む。緑の葉の上で足をしまって目を閉じていたら、だれもわからないだろう。
めすのアカメアマガエルは、水たまりの上にある葉を選んでその上に卵を産む。卵の中で育ったオタマジャクシは、生まれそうになるとぐるぐると動き出す。すると、卵が開いてオタマジャクシが外に出てくる。
オタマジャクシは、卵からあふれた水分といっしょに葉をすべって、ポチャンポチャンと下の水たまりに落ちていく。水たまりの中で小さな虫を食べながら成長し、やがて茶色い子どものカエルになる。おとなのカエルになると水たまりを出て、近くの木に登り、木の上で暮らし始める。
おとなになると全身が美しい緑色に変わり、体の横に青と黄色のしま模様(もよう)ができる。足はオレンジ色や赤になり、太ももの部分には青い線ができる。大きな目は赤くなる。なぜきれいな色の体になり、大きな赤い目を持つのだろうか?
身を守るための仕組みがその理由だ。緑の植物にかくれていても、天敵が気づいたらすぐに食べられてしまうかもしれない。その時、アカメアマガエルは目を開く。すると、あざやかな赤い色が急に見える。
アカメアマガエルが逃(に)げようとすると、青い足が見える。目立つ色におどろいた天敵は、しばらく混乱して動けなくなる。その間に、逃げることができるのだ。
Text by Catherine D. Hughes
もっと知ろう
アカメアマガエルの学名は、アガリュクニス・カルリドリュアス(Agalychnis callidryas)。「カルリドリュアス」という名前は、「美しい木のニンフ(精霊:せいれい)」を表すギリシャ語が元になっている。
アマガエルの仲間はアマガエル科というグループに属する。アマガエル科の学名は、ヒュリダエ(Hylidae)。
ほかのカエルと同じように、アマガエルは両生類(りょうせいるい)だ。
アカメアマガエルの太ももの内側は青い色をしている。
アマガエルの手の指やつま先には吸盤(きゅうばん)が付いていて、植物の葉にくっつくことができる。
木の上で暮らすカエルの仲間は、あまりジャンプはしない。歩いたり木に登って移動する。木登りはとてもじょうずで、木の上での生活に合うように手や足も進化している。
オタマジャクシは水の中で成長する。
アカメアマガエルは肉食動物で主に虫を食べる。子どものオタマジャクシは、魚やトンボ、ゲンゴロウなどがエサにする。
アカメアマガエルは英語で「red-eyed tree frog(赤い目の木のカエル)」という。
アカメアマガエルの天敵は、ヘビ、コウモリ、クモ、鳥などだ。
